参集殿 | 玉前神社 - 神社ファン

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玉前神社

たまさきじんじゃ

千葉県長生郡一宮町一宮3048番地

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参集殿

更新日:2026年8月19日

参集殿

玉前神社の参集殿は、御祈祷を受ける人の待合室などとして利用されている2階建ての建物です。2007年(平成19)から2017年(平成29)にかけて行われた「平成の大修理」の主要事業の一つとして建設され、2008年(平成20)に竣工しました。([玉前神社][1])
建設当初には、現在とは異なる重要な役割もありました。御本殿の修理期間中に御祭神を遷す仮殿として使用することを前提に建てられ、祭典や御祈祷、参拝を行うための施設となりました。また、大勢の団体参拝者が休憩したり、直会を行ったりできる施設としての役割も持たされています。
現在の館内では御神輿などを見ることができるほか、注目したいのが玉前神社の旧社務所「白寿庵(はくじゅあん)」を復原した模型です。
参集殿

旧社務所「白寿庵」の復原模型

白寿庵は、明治18年(1885)に玉前神社の社務所として建てられた近代和風建築です。風格のある書院造の建物で、その価値から千葉県教育委員会の『近代和風建築総合調査報告書』にも掲載されています。
明治時代末から大正、昭和の戦前・戦中にかけて、一宮は房総を代表する避暑地・別荘地として賑わいました。玉前神社を訪れた皇族、軍人、政治家、文士、画家など多くの著名人も白寿庵を訪れ、その一室で交流したと伝えられています。
玉前神社 白寿庵模型
なかでも、一宮に別荘を所有していた第30代内閣総理大臣・斎藤實との関わりが知られています。白寿庵には斎藤實の書をはじめ、能書家や画家による数々の揮毫が残されていました。
白寿庵は昭和16年(1941)、現在の社務所を建設するため境内後方へ移築されました。戦後には保育所やそろばん塾などとしても利用され、神社の施設というだけでなく、地域の人々にも親しまれてきた建物でした。
しかし、平成19年(2007)の参集殿建設に伴って解体されます。歴史的・建築的価値を惜しむ声から解体部材は保存され、白寿庵の再建を目指す取り組みも始まりました。
参集殿に展示されているのは、失われた白寿庵の姿を20分の1の大きさで再現した復原模型です。千葉大学工学部マーティン・N・モリス研究室が、解体前から行っていた建物の調査研究をもとに、3年をかけて製作しました。外観だけでなく建築構造を伝えるために作られた本格的な模型です。
御神輿
御祈祷の待ち時間には、館内の御神輿とともにこの白寿庵の復原模型にも注目してみてください。現在は失われた明治時代の玉前神社の建物と、一宮が別荘地として栄えた時代の面影を伝える、参集殿の大きな見どころです。

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