大鳥居・柞の森・手水舎 | 秩父神社 - 神社ファン

有名度

関脇

秩父神社

ちちぶじんじゃ

埼玉県秩父市番場町1-3

大鳥居・柞の森・手水舎

更新日:2026年3月3日

大鳥居・境内

御社殿を正面に臨む境内入口には、石造りの大鳥居が建っています。御社殿や多くの摂末社が鎮座する境内は決して広くはありませんが、美しい彫刻が施された歴史ある建物が多く、見どころが豊富です。
秩父神社 大鳥居

柞の森

秩父神社の境内裏手に広がる鎮守の森は、古くから「柞の森(ははそのもり)」または「柞乃杜」と呼ばれてきました。市街地の中心に位置しながら、神社創建以来の神域の面影を今に伝える貴重な杜であり、昭和32年に秩父市指定天然記念物に指定されています。
「柞(ははそ)」は主にミズナラ類を指す語で、古くは神聖な森を意味する言葉とされます。江戸時代の『新編武蔵風土記稿』には、秩父神社の社地を一万千四百八十四坪(約38,000㎡)と記し、これを「柞の森」と称するとあります。また、享和2年(1802年)の『秩父妙見宮縁起』にも「柞の杜」との記述が見られ、近世にはすでにこの名称が定着していたことがわかります。
昭和23年の調査では約7,101坪とされ、都市整備の進展により往時の広大な姿をそのまま残しているわけではありませんが、現在も市街地中心部にまとまった社叢を保ち、秩父神社の信仰空間を構成する重要な存在となっています。
また関連文化財として「秩父神社柞の森のブッポウソウ」が昭和35年3月1日に県指定天然記念物となっており、この森がかつて渡り鳥ブッポウソウの生息地であったことも知られています。柞の森は歴史・信仰・自然環境が重なり合
う鎮守の森として、今日まで大切に守られています。
秩父神社 柞の森

手水舎

梁や貫に見事な彫刻が施された手水舎です。石製の手水鉢は明治時代に奉納されたもので、多くの奉納者の名が刻まれており、当時の地域社会の厚い信仰を物語っています。
秩父神社 手水舎
手水鉢は「漱盥器(そうかんき)」とも呼ばれます。この漱盥器には、明治時代の上武地方を代表する絹商人をはじめとする寄進者の名前が刻まれており、秩父が絹産業で栄えた歴史を具体的に示す資料的価値も備えています。
また、鉢に流れ込む水は「平成の名水百選」に選定された武甲山の伏流水とされ、清らかな水で身を清めることができます。
秩父神社 手水鉢(漱盥器)
手水舎の軒下には、秩父周辺で活躍した彫刻師・小林栄次郎が手がけたとされる精緻な彫刻が施されており、梁や貫に至るまで立体的で躍動感のある意匠が展開しています。実用的な建物でありながら、細部まで美意識が注がれた建築としても高く評価される存在です。
秩父神社 手水舎の彫刻

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