神仏習合の面影が色濃く残る 隨神門 | 三峯神社 - 神社ファン

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三峯神社

みつみねじんじゃ

埼玉県秩父市三峰298-1

神仏習合の面影が色濃く残る 隨神門

更新日:2025年7月3日

朱塗りの美しい「隨神門」

三ツ鳥居をくぐり記念碑が立ち並ぶ参道を進んだ先には、朱塗りの美しい「隨神門」が建っています。
参道上にある隨神門
古来、表参道からこの隨神門を通ることが、正式な参拝ルートとされていました。1691年に仁王門として建立され、1792年に妻沼の名工と名高い大工棟梁「林兵庫正信」によって再建されました。
埼玉県内でも有数の大きな八脚門で、かつては拝殿の正面にある青銅鳥居付近に建っていたという記録も残されています。
隨神門 正面
明治時代の神仏分離令により隨神門となり、当時安置されていた仁王像は鴻巣の勝願寺へ移されました。現在は仁王像の代わりに2体の随神が安置されています。
随身像
廃仏毀釈や神仏分離の際に破壊されず、現在までその姿を維持していることが評価され、県指定有形文化財に指定されています。
オオカミ像と随身門の彫刻
隨神門は切妻造の建築様式で建てられており、屋根は銅板葺で軒唐破風が設けられています。この軒唐破風にあしらわれた鶴や龍などの極彩色の彫刻は見どころのひとつです。
隨神門の三峯山と書かれた扁額
また正面に掲げられた扁額にもご注目ください。文人大名と知られた増山雪舟の筆で「三峯山」と書かれています。
2004年には大規模な改修が行われており、現在は色鮮やかな隨神門を見ることが出来ます。

熊谷の名工「林兵庫正信」

隨神門を再建した林兵庫正信は、熊谷の妻沼に拠点を置いた宮大工です。数々の重要な建造物の建築や修理に携わっており、三峯神社では隨神門のほかに拝殿も手がけています。
代表的な建築物に、父親である林兵庫政清と共に建立した「歓喜院聖天堂」が挙げられます。歓喜院聖天堂は、2012年に埼玉県内で初めて国宝に指定された建物です。
歓喜院 本殿(聖天堂)tak1701d (Wikipedia CC 表示 3.0)
1779年には、日光東照宮の修理工事にも従事したとされています。また上野国(現在の群馬県)押切村の徳性寺観音堂の建築にも携わりました。

鴻巣の勝願寺

勝願寺(しょうがんじ)は、埼玉県鴻巣市にある浄土宗の寺院です。こちらの仁王門には、三峯神社から移された仁王像が安置されています。大変迫力のある像です。
勝願寺 仁王門
勝願寺は、徳川家康から三つ葉葵の使用を許されるほど、徳川家との関係が深いお寺です。
境内には、家康の養女である小松姫をはじめ、武蔵小室藩初代藩主の伊奈忠次、徳川家譜代家臣である牧野氏の歴代当主など、さまざまな人物が埋葬されています。
特に小松姫は2016年のNHK大河ドラマ「真田丸」と2023年の「どうする家康」に、伊奈忠次は「どうする家康」に登場し、注目を集めました。
このように仁王像以外にも、さまざまな見どころがあるお寺なので、ご興味のある方は勝願寺にも訪れてみてはいかがでしょうか。

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