輪蔵 | 日光東照宮 - 神社ファン

有名度

関脇

日光東照宮

にっこうとうしょうぐう

栃木県日光市山内2301

輪蔵

更新日:2025年9月4日

天海版一切経を納めた経蔵

二ノ鳥居をくぐってすぐ左側、御水舎近くには輪蔵が建ちます。陽明門の階段下にあり、経典を保管する経蔵として利用されてきました。建物の内部に八角形の回転式書架があることから、輪蔵と呼ばれています。1635年(寛永12年)建立の建物で、桁行正面一間、背面三間、梁間三間、もこし付の宝形造です。銅瓦葺きの屋根は二重構造となっており、上下の層とも軒裏にいたるまで装飾金具が用いられています。壁面は弁柄色、欄間は金色で彩られ、蟇股(かえるまた)には細密な彫刻が施されるなど、全体が極彩色に仕上げられている点も特徴です。入口部分は花頭窓の形状をした木製の扉が備えられています。1908年(明治41年)には国の重要文化財に指定されました。
輪蔵
内部の八角形回転式書架には、かつて天海版の一切経1456部、6323巻が収蔵されていました。これは日光山第53代住職・天海が写したもので、日本初の翻訳版とも考えられる貴重なものです。書架を一周させると全経典を読んだのと同じ功徳が得られるという信仰から、文字の読めない人でもご利益にあずかれると言われています。
また、書架の手前には考案者とされる中国人の親子を模した木像が安置されており、子供の像が笑顔を見せていることから「笑い堂」の愛称でも親しまれています。
もともと、明治初期の神仏分離令以前は日光全体が輪王寺の管轄下にあり、東照宮も神仏習合の形をとっていました。そのため、現在この建物は東照宮の境内にありながら、所有権については輪王寺との間で未だ決着を見ていません。この長期にわたる争論は「百年戦争」とも呼ばれています。
輪蔵の彫刻

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