見ざる・言わざる・聞かざるの神厩舎 | 日光東照宮 - 神社ファン

有名度

関脇

日光東照宮

にっこうとうしょうぐう

栃木県日光市山内2301

見ざる・言わざる・聞かざるの神厩舎

更新日:2025年9月4日

「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿が有名

三神庫の参道を挟んだ向かい側には、東照宮のご神馬をつなぐ神厩舎が建ちます。1636年(寛永13年)に建てられた、桁行三間、梁間五間、切妻造、妻入、銅瓦葺の建物です。境内で唯一の素木造で、妻の飾りと長押上の彫刻以外は彩色が施されていません。内部右側は馬を扱う役人のための詰所で畳敷きとなっています。1908年8月1日には国の重要文化財に指定された、貴重な建物です。
神厩舎
最初の神馬は、家康公が関ヶ原の戦いで騎乗した「立黒」という馬でした。それ以降は代々将軍家から神馬が奉納されています。現在は2頭の馬がおり、東照宮春季大祭の百物揃千人武者行列にお供しますが、普段は神厩舎にいることは少なく、運が良ければ姿を見ることができます。
見ざる・言わざる・聞かざるの猿の彫刻
神厩舎の一番の見どころと言えば、長押上に施された猿の彫刻でしょう。古くから猿は馬を守る動物とされており、室町時代までは馬屋で猿を飼う風習があったと言われています。本物の猿の代わりに彫刻が施されたと考えられ、神厩舎には8枚の彫刻で猿が表現されています。
これらの浮彫は猿の一生を通じて、人間の平和な生き方を教えるものです。特に「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿の彫刻は広く知られており、子供が悪事に近づかないよう戒める意味が込められています。それが転じて「自分に不都合なことは見ない、言わない、聞かない方がいい」という教えにもなったと伝わります。日光東照宮の七不思議のひとつとも言われている彫刻です。

お元気三猿

三猿といえば日光東照宮が広く知られていますが、同じく徳川家康とゆかりの深い、埼玉県の秩父神社にも対照的な彫刻が存在します。
1592年に徳川家康が寄進した秩父神社の本殿西側には三猿の彫刻があり、これが後に造営された日光東照宮の三猿のモデルになったと言われています。
日光東照宮の三猿が、庚申信仰に由来する「見ざる・言わざる・聞かざる」という戒めを表すのに対し、秩父神社の三猿は「よく見て・よく聞いて・よく話す」という全く逆の教えを表現したものです。その姿から、地元では「お元気三猿」という愛称で親しまれています。
秩父神社のお元気三猿

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