有名度
大関鹿島神宮
かしまじんぐう
茨城県鹿嶋市宮中2306番地1
御船祭
更新日:2026年8月16日
12年に一度、約80隻の船が水上を進む鹿島神宮の大祭
鹿島神宮で午年にのみ斎行される「御船祭(みふねまつり)」は、12年に一度行われる大祭です。その歴史は約1,700年前にまでさかのぼると伝えられ、鹿島の大神を奉じた人々の足跡を現在に伝えています。古来、鹿島は東の太平洋と西の内海を結ぶ交通の要衝であり、古代東国文化の重要な拠点でした。御船祭では御祭神・武甕槌大神が神輿で水上へ出御し、香取神宮と向かい合う壮大な神事が繰り広げられます。
祭りは9月2日の8時、「行宮御発輿祭」から始まります。武甕槌大神を奉じた神輿が行宮を出発すると、約2,000人もの供奉員による「鹿島立ち」の大行列が続き、大船津を目指して進みます。
「鹿島立ち」とは、古く防人や武人たちが旅立つ際、道中の無事を鹿島神宮に祈願したことに由来する言葉です。約2,000人が御祭神に従って進む大行列は、その言葉を現在の祭礼で目の当たりにできる御船祭の大きな見どころです。

西の一の鳥居から御座船へ
神輿が到着する大船津には、水上鳥居として日本最大級の大きさを誇る鹿島神宮「西の一の鳥居」が建っています。神輿はこの鳥居をくぐったのち、竜頭で飾られた御座船へ奉載されます。ここから祭りの舞台は陸上から水上へと移ります。
御座船が出発すると、その後ろには約80隻もの供奉船が続きます。武甕槌大神を奉じた御座船を中心として多数の船が水上を進む姿は、12年に一度しか見ることのできない御船祭を象徴する光景です。
船団は水上を進み、香取市加藤洲にある斎杭(いぐい)を目指します。
香取神宮が御祭神を迎える「御迎祭」
加藤洲の斎杭では、千葉県の香取神宮による「御迎祭(おむかえさい)」が行われます。鹿島神宮の御祭神・武甕槌大神と香取神宮の御祭神・経津主大神は、ともに国譲り神話で活躍した神です。鹿島神宮と香取神宮は古代から深い関係を持っており、御船祭ではその結びつきが水上の神事として表されます。御迎祭を終えると船団は帰路につき、その後「行宮御着輿祭」が斎行されます。
御船祭は単に多数の船が並ぶ華やかな祭ではありません。約2,000人による鹿島立ちの行列、西の一の鳥居、竜頭で飾られた御座船、約80隻の供奉船、そして香取神宮による御迎祭まで、鹿島と香取を水上で結ぶ壮大な祭礼です。
12年に一度の午年にしか見ることができないこともあり、鹿島神宮の長い歴史と東国における信仰の広がりを体感できる、特別な大祭となっています。
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