有名度
大関鹿島神宮
かしまじんぐう
茨城県鹿嶋市宮中2306番地1
芭蕉句碑
更新日:2026年8月16日
芭蕉句碑
鹿島神宮の奥参道を進み、奥宮へ向かう道と御手洗池方面へ向かう道が分かれる場所には、松尾芭蕉の句を刻んだ「芭蕉句碑」が建っています。境内散策の分岐点にあたる場所なので、奥宮や御手洗池へ向かう際にぜひ注目したい石碑です。句碑が建立されたのは1766年(明和3年)。松尾芭蕉が鹿島を訪れてから約80年後に建てられたもので、現在まで250年以上にわたってその句を伝えています。長い年月を経た石碑の姿そのものにも、鹿島神宮の歴史を感じられます。
松尾芭蕉が鹿島を訪れたのは1687年(貞享4年)です。鹿島神宮を参詣した際に詠んだとされるのが、
「此の松の実生(みばえ)せし代や神の秋」
という句です。
句碑にはこの句が刻まれており、芭蕉と鹿島神宮とのつながりを現在に伝えています。鹿島神宮といえば武甕槌大神を祀る古社として知られていますが、江戸時代を代表する俳人・松尾芭蕉もこの地を訪れていたことが分かる、文学に関わる見どころです。

鹿島七不思議「海の音」
芭蕉句碑には、もうひとつ面白い楽しみ方があります。この句碑に耳を傾けると、海の波音が聞こえると伝えられているのです。これは古くから鹿島神宮に伝わる「鹿島七不思議」のひとつ、「海の音」に関係する言い伝えです。鹿島神宮の境内で海の音を聞いたとき、北側から波音が聞こえれば翌日は晴れ、反対に南側から響いてくると雨になるとされています。
鹿島神宮は太平洋に直接面した場所にあるわけではありません。それでも深い森に囲まれた境内で海の音が聞こえ、その方向によって翌日の天候まで分かるというところが「七不思議」として伝えられてきました。

松尾芭蕉が鹿島を訪れた歴史を伝える句碑でありながら、鹿島七不思議のひとつも体験できる場所。奥宮や御手洗池へ向かう途中、そのまま通り過ぎるにはもったいない見どころです。
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要石近くにあるもうひとつの芭蕉句碑
鹿島神宮には、もうひとつ松尾芭蕉の句碑があります。奥宮から要石へ向かって進むと、要石のすぐ近くに建っている石碑で、「枯枝に 鴉(からす)のとまりけり 穐(あき)の暮」
の句が刻まれています。
枯れ枝に一羽の鴉がとまる秋の夕暮れを詠んだ句で、静寂に包まれた情景が目に浮かぶような一句です。巨木に囲まれた鹿島神宮の森、そのさらに奥にある要石の周辺は、本宮や楼門付近とは異なる静かな雰囲気があり、この句の世界とも重なります。

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