手水舎・絵馬殿 | 笠間稲荷神社 - 神社ファン

有名度

関脇

笠間稲荷神社

かさまいなりじんじゃ

茨城県笠間市笠間1番地

手水舎・絵馬殿

更新日:2026年1月12日

手水舎

笠間稲荷神社の手水舎は、明治43年8月から明治45年までの約3年をかけて建てられたとされています。参拝前に身を清めるための施設でありながら、建築そのものに高い見応えがある点が大きな特徴です。
手水舎
手水舎の屋根まわりには精緻な彫刻が施されており、龍や神話の場面、十二支などの意匠が見られると紹介されています。細部まで丁寧に彫り込まれた装飾は、手水舎であることを忘れるほどの存在感を放っています。
手水舎の天之手力男神と龍の彫刻
また、歴史と風格を感じさせるこの手水舎の上部には、江戸時代の名工によるものと伝えられる彫刻が残されています。天之手力男神(あめのたぢからおのかみ)が天の岩戸を開く場面をはじめ、龍や獅子、干支などが題材とされ、大変細やかで見ごたえのある造形が楽しめます。
手水舎の木鼻の彫刻
さらに、笠間の菊まつりの時期などには、手水鉢に菊花を浮かべた「花手水」となり、季節感あふれる景観が参拝者の目を楽しませています。伝統的な建築と時節の彩りが重なり合う点も、この手水舎の魅力の一つといえるでしょう。
なお、令和7年には、屋根の銅板葺き替えを中心とした手水舎の修繕が行われ、歴史的意匠を守りながら、今後も安全に参拝できる環境が整えられました。明治期に造営された建築が、現代に至るまで大切に受け継がれていることを示す出来事といえます。

絵馬殿

笠間稲荷神社の絵馬殿(えまでん)は、境内に奉納された絵馬や奉納額を掲げ、参拝者の願いと感謝の歴史を今に伝える重要な建物です。単なる付属施設ではなく、明治期に建てられた神社建築としての風格と、地域に根づいた信仰文化の蓄積を同時に感じられる見どころとなっています。
絵馬殿
絵馬殿は1899年(明治32年)に建立されたとされ、間口6間、奥行3間の規模を持つ、柱14本による吹き抜け造りの建物です。屋根は入母屋造の瓦葺で、明治期の神社建築らしい重厚で落ち着いた佇まいを見せています。
絵馬殿の絵馬
建物の内外には、大小さまざまな絵馬や奉納額が数多く掲げられています。内容は商売繁盛、家内安全、火難除けなど、人々の切実な願いが込められたものが中心で、人物、動物、風景、神話の場面など、描かれた題材も多岐にわたります。とくに大絵馬と呼ばれる大型の奉納額は一点ごとの存在感が強く、絵柄や年代から当時の社会背景や奉納の理由をうかがい知ることができ、じっくりと見ながら楽しめます。
絵馬殿の絵馬2
現在、絵馬殿にはベンチが設けられ、休憩所としても利用されています。参拝の合間に腰を下ろし、落ち着いて絵馬や奉納額を眺めることができる点も、この絵馬殿ならではの魅力といえるでしょう。

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