天之久比奢母智神・国之久比箸母智神
あめのくひざもちのかみ・くにのくひざもちのかみ
古事記において伊邪那岐命と伊邪那美命の神生みの際に生まれた、水戸の神である速秋津日子神と速秋津比売神の子。2神は河と海を持ち別け水に関わりのある8神を生んだ。天之久比奢母智神と国之久比箸母智神は対になる神と考えられている。神名の「久比奢母智」は「汲匏持《くみひさごもち》」とする説がある。ひさごとは水を汲む器のことで、2神の名義は万物に水を分け与える神を表すといわれる。また火災を防ぐ神事の鎮火祭の祝詞では、伊邪那美命が自身の死の原因となった火の神を鎮めるため4種の物を生んだとあり、匏はそのひとつに挙げられている。 速秋津日子神と速秋津比売神から生まれた8神は、河や海で生じた泡が水蒸気となって天に昇り、雨となって国土に降り注ぎ、湧き出した水を分配するという一連の水の恩恵を表しているとの説がある。 天之久比奢母智神・国之久比箸母智神は2神でまつられることが多く、久比奢母智神の名でまつられることもある。また先に生まれた水の分配を司る天之水分神・国之水分神と共にまつられることも多い。
