トヨクモノ
とよくもの
- 神話・伝説
- 独神

玉蘭斎貞秀(神佛図會)
祭神ランキング107位
トヨクモノとは?
トヨクモノは記紀神話に登場する神である。古事記では豊雲野神、日本書紀では豊斟渟尊と表記する。また、日本書紀においては別名が多く、豊国主尊、豊組野尊、豊香節野尊、浮経野豊買尊、葉木国野尊、見野尊などが挙げられる。記紀神話共に天地開闢のときに生まれた「神世七代」の1柱としており、古事記では2番目に、日本書紀では3番目に生まれた神としている。親神を持たずに生まれた独神であるが、日本書紀では男神ともされる。神名は豊かな雲を意味し、雲を神格化した存在とされている。また、古事記では国の礎たる国之常立神の出現を受けて登場することから、国や大地の生命力に満ちた豊穣な状態を神格化したものともされている。更に古事記にはトヨクモノのアクセントに注記があり、その神名は豊かな雲でなく、豊かな野を覆う雲を意味するとされている。雨をもたらす雲は豊穣な大地に必要不可欠なものであり、その繋がりから生まれた解釈と考えられている。これらのことから、トヨクモノのご利益は五穀豊穣、病気平癒などとされている。 トヨクモノは物部神社(島根県大和田市)や熊野速玉大社(和歌山県新宮市)などで祀られている。
出典文献
古事記
日本書紀
先代旧事本紀
神格
五臓の神(腎臓)
ご神徳
五穀豊穣 病気平癒
別称・異称
豊雲野神とよくもののかみ
古事記
豊斟渟尊とよくむぬのみこと
日本書紀/先代旧事本紀
豊国主尊とよくにぬしのみこと
日本書紀/先代旧事本紀
豊香節野尊とよかぶののみこと
日本書紀/先代旧事本紀
浮経野豊買尊うかぶののとよかうのみこと
日本書紀
葉木国野尊はこくにののみこと
日本書紀
見野尊みののみこと
日本書紀
豊国野尊とよくにののみこと
日本書紀
豊組野尊とよくむののみこと
日本書紀
豊齧野尊とよかぶののみこと
日本書紀
浄経野豊買尊うかぶののとよかうのみこと
先代旧事本紀
豊齧別尊とよかぶわけのみこと
先代旧事本紀
豊斟淳命とよくむぬのみこと
その他
