シオツチノオジ
しおつちのおじ
- 神話・伝説
- 男神・男性

萩野由之 - 博文館(少年日本歴史読本)
祭神ランキング87位
シオツチノオジとは?
シオツチノオジは記紀神話などに登場する男神である。古事記では塩椎神と記し、日本書紀では塩土老翁、塩筒老翁と記す。また、先代旧事本紀では塩土老翁と表記される。塩竈明神または事勝国勝長狭神の異名を持つ。日本書紀ではイザナギの子とされる。シオツチノオジは、記紀神話共に道しるべの神として登場する。海幸山幸の説話では兄の釣り針をなくして悲嘆に暮れる山幸彦の前に現れ、竹で編んだ小舟を与える。舟は自然とよい潮路を通って海神のもとへ辿り着き、その助けを得た山幸彦は釣り針を取り戻すことができた。また、日本書紀では神武天皇に助言を与え東征を決意させたのはシオツチノオジであるとしている。更に、鹽竈神社(宮城県塩竈市)の社伝にはタケミカヅチと経津主神の諸国平定を先導したのがシオツチノオジであるとし、2神が還った後も地上に留まり、人々に漁業や製塩の方法を伝えたと記されている。これらの逸話から、シオツチノオジのご利益は漁業守護、農業守護、製塩守護、航海安全などとされている。 シオツチノオジは前述した鹽竈神社を総本山とした全国の勧請社のほか、高室神社(静岡県掛川市)などでも祀られている。また、白髯神社(福井県あわら市)などヒゲの字に「鬚」をあてる神社には、サルタヒコでなくシオツチノオジを祀る神社もある。
出典文献
古事記
日本書紀
神格
ご神徳
別称・異称
塩椎神しおつちのかみ
古事記
事勝国勝長狭ことかつくにかつながさ
日本書紀
事勝国勝神ことかつくにかつのかみ
日本書紀
塩土老翁しおつちのおじ
日本書紀
塩筒老翁しおつつのおじ
日本書紀
長狭ながさ
日本書紀
塩土命しおつちのみこと
その他
塩土翁しおつちのおきな
その他
塩槌命しおつちのみこと
その他
塩槌翁命しおつちおじのみこと
その他
塩竈大神しおがまのおおかみ
その他
塩筒翁命しおつちのおじのみこと
その他
塩釜老翁大人しおつちのおじのうし
その他
祀られている主な神社
鹽竈神社
(宮城県塩竈市一森山1-1 )
青島神社
(宮崎県宮崎市青島二丁目13番1号)
開口神社
(大阪府堺区甲斐町東2-1-29)
船魂神社
(北海道函館市元町7番2号)
常呂神社
(北海道北見市常呂町字常呂63番地)
