有名度
関脇阿蘇神社
あそじんじゃ
熊本県阿蘇市一の宮町宮地3083−1
田作祭・火振り神事
更新日:2026年7月30日
農業の神々の結婚を祝う阿蘇神社を代表する火祭り
田作祭・火振り神事は、阿蘇神社で毎年春に行われる農耕祭事で、豊作を祈願する伝統行事です。卯の祭りの期間中、巳の日から亥の日までの7日間にわたって執り行われる田作祭(たつくりさい)では、農業の守護神として信仰される国龍神(くにたつのかみ)の結婚を祝う神事が営まれます。神々の結びつきを祝福することで、その年の五穀豊穣や地域の繁栄を祈願する、阿蘇ならではの祭礼です。祭り当日の申の日の朝には、神職が花嫁にあたる妃神の御神体を迎えに向かいます。妃神の御神体には樫の木が用いられ、厳かな行列を組みながら阿蘇神社まで運ばれます。この一連の神事は「御前迎え(ごぜむかえ)」と呼ばれ、人々が神々の結婚を見守り、豊かな実りへの願いを託す神聖な儀式として受け継がれてきました。
火を振り回し神さまの結婚に歓迎の意を表す神事
日が暮れ、境内が暗闇に包まれる頃になると、祭り最大の見どころである火振り神事が始まります。火をつけた藁の束を頭上で大きく振り回し、神々の結婚を歓迎する気持ちを炎で表現する神事です。勢いよく回される藁から無数の火の粉が舞い上がり、いくつもの炎の輪が夜空に浮かび上がる光景は、阿蘇神社を代表する幻想的な風景として知られています。境内を包み込む炎の明かりと熱気は迫力があり、多くの参拝者や写真愛好家を魅了しています。火振り神事は田作祭の中心となる神事であるとともに、「阿蘇の火祭り」として全国的にも知られる春の風物詩です。また、国指定重要無形民俗文化財「阿蘇の農耕祭事」を構成する神事の一つでもあり、古くから受け継がれてきた農耕信仰や地域文化を今に伝えています。

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