櫛田の銀杏 | 櫛田神社 - 神社ファン

有名度

関脇

櫛田神社

くしだじんじゃ

福岡県福岡市博多区上川端町1−41

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櫛田の銀杏

更新日:2026年10月26日

長寿延命、不老長寿のシンボル

櫛田神社の境内入り口付近には、御神木「櫛田の銀杏(ぎなん)」が立っています。福岡では銀杏を「ぎなん」と呼ぶことから、「櫛田のぎなん」の名で古くから親しまれてきました。
樹齢1000年以上とされるイチョウの大木で、長寿延命、不老長寿のシンボルとして篤く信仰されています。ただし、正確な樹齢は分かっていません。大正7年(1918)に建てられた保存記念碑には樹齢1000年以上と記されています。櫛田神社でも樹齢1000年以上の御神木として伝えられており、長い年月にわたって博多の町を見守ってきました。
櫛田の銀杏碑と銀杏
櫛田の銀杏は雌株で、近くにある雄株から花粉を受け、秋になると多くの実をつけます。太い幹から大きな枝を広げる姿は迫力があり、太枝の分岐部にはマサキやネズミモチ、キズタなどの植物も着生しています。長い年月を生きてきた老木ならではの姿を見ることができます。
樹勢は現在も比較的良好とされ、大きく枝葉を繁らせています。御神木として大切に保護され、福岡県の天然記念物にも指定されています。
櫛田の銀杏は、古くから博多の人々に崇敬されてきました。博多の祝いの席などで歌われてきた『博多祝い唄』にも、「さても見事な櫛田の銀杏、枝も栄ゆりゃ葉も繁る」と登場します。毎年新しい葉を繁らせ、大きく枝を広げる銀杏の姿は、長寿だけでなく、博多の町や人々の繁栄を象徴する存在でもありました。
櫛田の銀杏 上部
現在でもその存在感は大きく、2023年(令和5年)に開業した福岡市地下鉄七隈線の櫛田神社前駅では、駅のシンボルマークに櫛田の銀杏が採用されています。銀杏の葉と博多祇園山笠の「舁き縄」を組み合わせ、力強く駆ける姿を表現したデザインです。御神木と博多祇園山笠という、櫛田神社を代表する2つの存在が一つのマークに表現されています。
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御神木の長寿を願う「ぎなん祭」

毎年3月12日には、櫛田の銀杏の長寿を願う神事「ぎなん祭」が行われます。樹齢1000年以上と伝えられる御神木がこれからも元気に枝葉を繁らせることを願う、櫛田神社ならではの祭りです。
神事では神職が祝詞を奏上して玉串を捧げ、その後、参列者によって銀杏の根元に「おから」が撒かれます。実際に木の周囲には溝が掘られ、その中へおからを撒く姿も見られます。
おからには銀杏の成長を促すという言い伝えがあります。古くは肥料の代わりとしておからを利用し、祭りが始まった頃から御神木へ撒いていたとも伝えられています。大きな御神木をただ祀るだけではなく、その生命を守り、これからも長く生き続けることを願うところに「ぎなん祭」の特徴があります。
紅葉した櫛田の銀杏
樹齢1000年以上と伝えられる櫛田の銀杏は、長寿延命、不老長寿を願う御神木であるとともに、『博多祝い唄』にも歌われてきた博多の象徴です。楼門近くに立っているため、参拝の際には幹の太さだけでなく、頭上いっぱいに広がる枝や葉、太枝に着生する植物など、長い年月を重ねてきた御神木ならではの姿にも注目してみてください。

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