有名度
関脇櫛田神社
くしだじんじゃ
福岡県福岡市博多区上川端町1−41
夫婦恵比須神社
更新日:2026年10月26日
男女の「恵比須さま」を祀る珍しい神社
櫛田神社境内の南側、南神門近くに鎮座するのが夫婦恵比須神社です。その名の通り夫婦の神様を祀る神社で、御祭神は事代主大神と玉櫛姫大神です。事代主大神は「恵比須さま」として広く信仰されている神様です。夫婦恵比須神社では、その妻とされる玉櫛姫大神とともに祀られており、男女二神の「恵比須さま」を祀る全国でも珍しい神社として知られています。
夫婦の神様を一緒に祀ることから夫婦円満や良縁を願う信仰があり、商売繁盛や大漁満足などの御利益でも知られています。特に夫婦で一緒に参拝すると夫婦円満の御加護があるとされ、多くの参拝者から信仰を集めています。
また、博多は古くから海と深く結びついて発展してきた町です。夫婦恵比須神社も水産業関係者からの信仰が篤く、獲れた魚を神前へ奉献することもあります。商売繁盛だけでなく、海に関わる人々から大切にされてきた恵比須信仰を現在に伝える神社でもあります。

櫛田神社では25年に一度、氏子・崇敬者の奉仕によって式年遷宮が行われます。2025年(令和7年)には第49回式年遷宮を迎え、その事業の一環として夫婦恵比須神社も改築されました。現在は新しく生まれ変わった社殿を見ることができます。

夫婦恵比寿大祭
夫婦恵比須神社では、毎年12月2日と3日に「夫婦恵比須大祭」が行われます。夫婦円満や商売繁盛などを祈願する、櫛田神社の師走恒例の祭りです。かつて櫛田神社の周辺には「櫛田浜」と呼ばれる海岸がありました。昔、漁師たちが豊漁に感謝して魚を奉納したことが夫婦恵比須大祭の起源とされています。男女の「恵比須さま」を祀る夫婦恵比須神社の祭りであることから、夫婦での参加が原則とされています。大祭の大きな見どころとなるのが「千座式(せんざしき)」です。千座の名については、沖から大漁で帰ってくる船を祝い、博多で「千艘入ろう」と唱えた祝い言葉が転じて「千座」になったとの伝承が残されています。
千座式では神職によるお祓いが行われ、「おいさー」の掛け声とともに魚を担いだ「魚みこし」が参列者の間を巡ります。大きな魚を担いで練り歩く姿は、海とともに発展してきた博多らしさを感じさせる光景です。
千座式には特別千座式と一般の千座式があり、一般の参拝者も初穂料を納めて参加することができます。神事の後には福引も行われ、参加者に福を授ける師走の賑やかな行事として受け継がれています。
夫婦円満や商売繁盛を願う信仰と、かつて櫛田浜と呼ばれた海辺の町の記憶。その両方を現在に伝えているのが、夫婦恵比須神社と毎年12月に行われる夫婦恵比須大祭です。
この記事を0人の方がいいねといっています
スポンサーリンク
