有名度
関脇櫛田神社
くしだじんじゃ
福岡県福岡市博多区上川端町1−41
注連懸稲荷神社
更新日:2026年10月26日
「あしどめ稲荷」と呼ばれる商売繁盛の稲荷社
櫛田神社の本殿裏、その右手側には注連懸(しめかけ)稲荷神社が鎮座しています。入口には「注連懸稲荷神社」と刻まれた石柱が立ち、その先には朱塗りの鳥居が連なっています。本殿や拝殿が建つ境内の中心部とは雰囲気が変わり、鳥居が幾重にも重なる光景が印象的な場所です。朱色の鳥居をくぐって参道を進むと、奥に入母屋造の社殿が建っています。社殿の両側では稲荷神の神使である狛狐が参拝者を迎え、正面の賽銭箱には躍動感あふれる龍の姿が描かれています。鳥居だけでなく、社殿や狛狐、賽銭箱の意匠までじっくり見てみてください。

注連懸稲荷神社は、博多では別名「あしどめ稲荷」と呼ばれています。この少し変わった呼び名にはいくつかの由来が伝えられています。
現在よく知られているのが、商売繁盛に結びついた由来です。商売を営む人にとって、店の前を通る人がそのまま通り過ぎるのではなく、足を止めて店に入ってくれることは商売繁盛につながります。そこで「お客様が店の前で足を止めてくれるように」と願う信仰から、「あしどめ稲荷」と呼ばれるようになったと伝えられています。

一方で、別の伝承も残されています。「あしどめ稲荷」は「海山道開運稲荷」とも書くとされ、海・山・道を切り開いて開運をもたらす稲荷神として信仰されてきたというものです。
さらに、さまざまな災厄が降りかかっている人の「足を止め」、それ以上災いが続かないようにして福を授けてくださる神様という意味も伝えられています。同じ「あしどめ」という言葉が、商売では「客の足を止める」、災厄に対しては「災いに遭う人の足を止める」という二つの意味で語り継がれているところが、この稲荷社の興味深いところです。
注連懸稲荷神社では初午大祭も執り行われており、稲荷信仰が現在まで受け継がれています。櫛田神社では本殿や拝殿を参拝して終わりにせず、本殿の裏手まで足を延ばし、朱色の鳥居が連なる「あしどめ稲荷」にも参拝してみてください。
この記事を0人の方がいいねといっています
スポンサーリンク
