獅子堂 | 椿大神社 - 神社ファン

有名度

関脇

椿大神社

つばきおおかみやしろ

三重県鈴鹿市山本町1871

獅子堂

更新日:2026年4月30日

獅子堂

椿大神社(三重県鈴鹿市)の一の鳥居前、駐車場近くに建つ獅子堂は、交通安全祈祷や車輌のお清め・お祓いが行われる場所として知られていますが、その本質は古くから続く獅子信仰を現在に伝える重要な存在です。参道の入口付近に位置し、参拝のはじまりにあたる場所にあることから、これから神域へ向かう前に災いを祓い、心身を整える役割を担っています。
椿大神社 獅子堂
「獅子堂」という名は、聖武天皇の勅願により奉納された獅子頭に由来します。聖武天皇の御代には疫病の流行や藤原広嗣の乱が起こり、社会は大きく不安定な状況にありました。そこで天皇は椿大神社に親拝し、吉備真備を派遣して祈願を行わせます。境内の椿の大木を用いて猿田彦大神の神面と、天之鈿女命の化身とされる獅子頭が奉納されたところ、世の中は平穏へと向かったと伝えられています。この伝承から、獅子は単なる装飾ではなく、魔除けや厄除けの力を持つ存在として信仰されるようになりました。
椿大神社 獅子堂 扁額と内部
現在の獅子堂は、こうした信仰を受け継ぎながら、交通安全祈祷など現代の祈願にも対応する場となっています。車を対象としたお祓いが行われる点は現代的ですが、その根底には「災いを祓う」という古来の思想が一貫して息づいています。
また、獅子堂は三年ごとに斎行される「獅子神御祈祷神事」の舞台でもあります。この神事で奉納される獅子舞は、猿田彦大神の神裔とされる行満神主の時代、約1300年前に始まったと伝えられ、日本最古級の獅子舞とされています。三重県の指定無形民俗文化財にもなっており、神降ろしの儀式の後、祝詞奏上とともに七段構成の舞が奉納されるなど、現在も古式を伝える貴重な神事として受け継がれています。
椿大神社 獅子堂 横

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