かっぱ筆塚・絵筆塚・神輿庫 | 荏柄天神社 - 神社ファン

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荏柄天神社

えがらてんじんしゃ

神奈川県鎌倉市二階堂74

かっぱ筆塚・絵筆塚・神輿庫

更新日:2025年10月29日

かっぱ筆塚

荏柄天神社の「かっぱ筆塚」は、漫画家・清水崑(しみずこん)氏が愛用した絵筆を納め、筆への感謝と技芸上達を祈って1971年(昭和46年)に建立された筆塚です。正面には大きな筆を担ぐ河童の姿が浮彫で刻まれ、背面にはノーベル文学賞作家・川端康成氏が揮毫した「かっぱ筆塚」の文字が刻まれています。清水崑氏は1953年(昭和28年)から1958年(昭和33年)まで『週刊朝日』で「かっぱ天国」を連載し、ほのぼのとした中に風刺をきかせた作風で人気を博しました。また、黄桜酒造(現・黄桜株式会社)のブランドキャラクターである“かっぱ”を生み出した人物としても知られています。
かっぱ筆塚
荏柄天神社は学問の神・菅原道真公をお祀りしており、“筆”と縁の深い神社です。そのため、この筆塚は学芸上達や創作活動に携わる人々が祈りを捧げる特別な場として親しまれています。清水崑氏は鎌倉に居を構え、河童をモチーフとした作品で知られる漫画家でした。筆塚には、彼が長年使用してきた絵筆が納められ、筆に宿る魂を鎮めるとともに、創作の象徴として多くの参拝者に愛されています。
かっぱ筆塚には、清水氏らしいユーモラスで温かみのある河童の姿が刻まれており、文学と漫画という異なる分野を代表する二人の巨匠――清水崑氏と川端康成氏――の芸術が一つの石碑に結実しています。写真撮影をする際は、午前中の柔らかな光の時間帯に訪れると、河童像の陰影が際立ち、筆と彫刻の立体感をより美しく写すことができます。

絵筆塚

荏柄天神社の「絵筆塚」は、漫画家・清水崑氏の遺志を継ぎ、1989年(平成元年)に横山隆一氏を中心とする漫画家たちによって建立されたブロンズ製の筆型モニュメントです。高さ約3メートル、直径約1メートル、重さ約800キログラムの巨大な筆をかたどり、その台座には当時の現役漫画家154名が制作した“かっぱ”のレリーフが一周するように配置されています。
絵筆塚
レリーフには手塚治虫氏や藤子・F・不二雄氏をはじめ、日本の漫画界を代表する作家たちの“かっぱ”が刻まれており、それぞれの画風やユーモアが光る個性豊かな作品が並びます。この塚は、清水崑氏が建立した「かっぱ筆塚」の精神を受け継ぎ、漫画文化と信仰が融合した日本でも珍しい文化モニュメントとして知られています。荏柄天神社が学問と芸術を司る菅原道真公をお祀りしていることから、絵筆塚は芸術を志す人々の聖地としても親しまれています。
絵筆塚のレリーフ
毎年10月には、古い筆を焚き上げて供養する「絵筆塚祭」が行われ、漫画家有志による参列のもと、技芸上達と創作の発展を祈願します。祭りの期間中は、漫画家たちの直筆イラストを描いた「漫画絵行灯(まんがえあんどん)」が参道に並び、夕刻には灯がともって幻想的な雰囲気に包まれます。さらに、似顔絵コーナーや子ども向けの“かっぱ絵コンクール”なども開催され、漫画文化と神社の伝統が一体となった賑やかな行事として多くの参拝者を楽しませています。
絵筆塚の説明版

神輿庫

神輿庫の中には、毎年7月に行われる神幸祭で渡御する神輿とこども神輿が納められています。大きな神輿は、かつて二階堂の鎮守であった熊野神社に合祀されていた八雲神社の神輿で、造られたのは1873(明治6)年。1897(明治30)年までは、廃寺となった一乗院の跡地に納められていました。
神輿庫

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