境内の梅・手水舎 | 荏柄天神社 - 神社ファン

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荏柄天神社

えがらてんじんしゃ

神奈川県鎌倉市二階堂74

境内の梅・手水舎

更新日:2025年10月29日

境内の梅

国の史跡に指定されている荏柄天神社は、鎌倉を代表する梅の名所として知られています。早春には境内に植えられた100本以上の紅梅・白梅が一斉に咲き誇り、甘い香りが漂います。鎌倉で最も早く花を咲かせる寒紅梅も見られ、春の訪れを告げる風物詩となっています。また、境内には水仙・紫陽花・朝顔なども植えられており、四季を通じて美しい花々を楽しむことができます。
境内の梅
天神信仰と梅は深いつながりを持ち、梅は学問の神・菅原道真公を象徴する花として古くから尊ばれてきました。荏柄天神社の梅は例年1月下旬から3月上旬にかけて見頃を迎え、参道や社殿周辺を紅白の花が彩ります。特に神門をくぐり拝殿へと続く石段の両側に咲く梅は、朱塗りの社殿と調和し、鎌倉の冬景色を華やかに彩る絶景です。
境内の白梅
その歴史も古く、江戸時代の地誌『新編鎌倉志』には「荏柄天神、紅梅・白梅繁茂す」との記述が見られます。道真公がこよなく愛した花として境内に植えられた梅は、今も学問成就を願う参拝者にとって特別な存在です。梅の枝をかたどった絵馬や梅鉢紋の御守も授与され、受験シーズンには多くの学生が合格祈願に訪れます。

手水舎

荏柄天神社の手水舎(ちょうずや)は、鎌倉を代表する古社の歴史を今に伝える由緒ある建造物です。拝殿へと進む参道の途中、境内右手の拝殿近くに位置し、背後には鎌倉市指定天然記念物の大イチョウがそびえています。参拝者はここで心身を清めてから神前へ進みますが、その美しい佇まいから境内の景観を彩る存在としても親しまれています。
手水舎
この手水舎の石の水盤は、明暦六年(1660年)に奉納されたものです。江戸時代初期に造られたこの水盤は、荏柄天神社の長い歴史を物語る貴重な遺構であり、現在も当時の姿を保っています。石肌の柔らかな風合いが年月を感じさせ、長い信仰の時を刻んできたことを実感させます。
意匠面でも特徴があり、水口(みなぐち)には天神信仰の象徴である「梅鉢紋(うめばちもん)」が刻まれています。これは菅原道真公と深く結びついた梅をモチーフにしたもので、社殿や絵馬にも用いられる神紋です。朱塗りの社殿と調和するこの梅の装飾は、境内全体の統一感を際立たせています。
水口の梅鉢紋
また、手水舎の周囲には梅や水仙が植えられ、季節によっては花が飾られることもあります。梅の花が咲く時期には、石造の手水舎と花々が一体となり、鎌倉らしい静謐で華やかな風景を作り出します。とりわけ朝や雨上がりには、石盤に光が反射し、柔らかな自然光とともに清らかな雰囲気に包まれます。

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