末社・狐塚 | 笠間稲荷神社 - 神社ファン

有名度

関脇

笠間稲荷神社

かさまいなりじんじゃ

茨城県笠間市笠間1番地

末社・狐塚

更新日:2026年1月10日

末社

笠間稲荷神社の本殿裏には、末社が一社に合祀されています。お祀りされているのは、月読神社、白山神社、菅原神社、粟島神社、山倉神社の五社です。
末社 社殿
月読神社は月読尊を御祭神とし、海上安全や暦を司る神として信仰されています。白山神社には菊理媛命、伊佐那岐命、伊佐那美命が祀られ、夫婦和合や縁結びの神として知られています。菅原神社は菅原道真公を御祭神とし、学業成就や受験合格の祈願が行われています。粟島神社の御祭神は少彦名神で、医薬や裁縫の神として信仰されています。山倉神社には高皇産霊神、建速須佐之男神、大国主神が祀られ、病気平癒、災難除け、開運、子孫繁栄などの神徳が伝えられています。毎年8月1日の午後、例祭が斎行されています。
末社 社殿 横

狐塚

狐塚があるのは、笠間稲荷神社の本殿裏手です。本殿での参拝を終え、背後へ回ると、石の狐像が数多く集まって祀られている一角があります。一般に「狐塚」と呼ばれており、石造の狐像だけでも60体以上が確認されています。
狐塚 全体
まず目を引くのが、その景観です。大小さまざまな狐像が密集するように並び、整然と配置された狛犬とは明らかに異なる印象を与えます。この配置からも、短期間で造られた施設ではなく、長い年月をかけて奉納や信仰が積み重なってきた場所であることが分かります。
ここに祀られている狐は、稲荷大神そのものではありません。稲荷信仰では、狐は稲荷大神に仕える「お使い」、すなわち神使として位置づけられています。稲作や五穀豊穣と深く結びつく中で、農耕を守る存在として狐が意識されてきた歴史があり、狐塚は、そうした神使への信仰が具体的な形として集積した場と理解できます。
狐塚 横
狐塚を語るうえで欠かせないのが、笠間稲荷神社に伝わる狐の伝承です。笠間稲荷神社は「紋三郎稲荷」とも呼ばれ、狐に関わる民間伝承が数多く語り継がれてきました。紋三郎という名は特定の実在人物ではなく、笠間稲荷神社や狐信仰そのものを象徴する呼称として用いられてきたものです。狐塚は、こうした土地に根付いた狐信仰を視覚的に感じ取れる場所でもあります。
狐塚と本殿
参拝の際は、狐塚のみを目的とするのではなく、まず本殿で正式に参拝し、その後に静かに足を運ぶのがおすすめです。写真撮影は可能ですが、信仰の対象であることを意識し、像に触れたり物を置いたりする行為は控えたいところです。
笠間稲荷神社の狐塚は、稲荷信仰における狐の役割を、境内で具体的に実感できる場所です。華やかな社殿や門前町の賑わいとは異なり、信仰の積み重なりが静かに残る空間として知られています。

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