十社明神
じゅっしゃみょうじん
十社明神は初代神武天皇の兄である三毛入野命と妃・鵜目姫命、その間に生まれた8柱(御子太郎命、二郎命、三郎命、畝見命、照野命、大戸命、霊社命、浅良部命)の総称。十社明神の一、三毛入野命は神武天皇の東征に従ったが、行軍中の熊野灘で突然の嵐に見舞われた際、海の彼方にある常世の国に去ったとされる。 一方で高千穂には、東征半ばで三毛入野命が高千穂に戻ったところ、鬼八という悪神が住みついていたのでこれを退治し、さらわれていた鵜目姫命を助け出し妻としたとの伝承が残る。一説には鬼八は大和朝廷に従わない先住民を表しており、朝廷から派遣された三毛入野命らに倒されたことを伝えているともいわれる。 十社明神とまつる高千穂神社は、三毛入野命が日向三代(瓊瓊杵尊、火折尊、鸕鶿草葺不合尊)をまつったことに始まり、後に子孫によって一族の祖である10柱がまつられ、第11代垂仁天皇の時代になって初めて社殿が建立された。高千穂庄18郷88社の総社として崇敬され信仰を集めている。
