女性守護で知られる市比賣神社と皇室との深いゆかり | 市比賣神社 - 神社ファン

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市比賣神社

いちひめじんじゃ

京都府京都市下京区河原町五条下ル一筋目西入ル

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女性守護で知られる市比賣神社と皇室との深いゆかり

更新日:2026年8月10日

歴史

市比賣神社は、平安遷都の翌年である795年(延暦14年)、平安京に開設された左右両市場の守護神として、桓武天皇の勅命を受けた藤原冬嗣によって創建されたと伝えられています。市場は平安京の人々の暮らしを支える重要な場所であり、市比賣神社は市場の安全や繁栄を祈る神社として厚く信仰されました。
マンションの一階にある神社
創建当初は現在の堀川七条付近に鎮座していましたが、1591年(天正19年)、豊臣秀吉による京都の都市整備に伴い現在地へ遷座しました。1200年以上の歴史を持つ古社でありながら、現在はマンションの1階部分に鎮座している全国でも珍しい神社として知られています。現代的な建物の中に歴史ある社殿が調和する姿も、市比賣神社ならではの見どころです。

手水舎

市比賣神社の手水舎は「瀞(すがすが)しの手水」と呼ばれています。「瀞」は「清」と「浄」の意味をあわせ持つ文字とされ、「心をすがすがしく清める」という願いが込められています。
手水舎
水で手や口を清めるだけでなく、日々の忙しさを忘れて心を落ち着かせる時間を持つことも、この手水舎の大切な意味です。静かな境内の雰囲気の中で心身を清めてから参拝すると、より穏やかな気持ちで神前に向き合えるでしょう。
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本殿

境内でひときわ目を引くのが本殿です。扉にはガラスが用いられており、参拝する自分の姿が鏡のように映る珍しい造りとなっています。神様へ祈りを捧げると同時に、自分自身の姿を見つめ直すような気持ちになれることも、この本殿ならではの魅力です。
本殿は京都御所がある北を向いて建てられています。北向きの本殿は全国でも珍しく、市比賣神社が皇室と深いゆかりを持つ神社であることを今に伝えています。
本殿
また、本殿前には3つの鈴が並んでいます。中央は一般的な「本坪鈴」ですが、両端には巫女が神楽や御祈祷で使用する「神楽鈴」が設置されています。参拝者が自ら神楽鈴を鳴らせる神社は珍しく、澄んだ音色が境内に美しく響き渡ります。神楽鈴の音には邪気を祓う意味も込められているとされ、参拝の記念として鳴らしていく人も多く見られます。
本殿 正面

御祭神・ご利益

市比賣神社には、多紀理比賣命(たぎりひめのみこと)、市寸嶋比賣命(いちきしまひめのみこと)、多岐都比賣命(たぎつひめのみこと)、神大市比賣命(かみおおいちひめのみこと)、下光比賣命(したてるひめのみこと)の5柱がまつられており、いずれも女性の神様です。
全国的にも女性の神様だけをおまつりする神社は珍しく、市比賣神社が「女性守護の神社」として広く知られる理由の一つとなっています。そのため、女人守護をはじめ、厄除け、安産、子育て、良縁など女性に関する幅広いご利益で信仰を集めています。
また、市場の守護神として創建された歴史から、商売繁盛や事業繁栄、仕事運向上を願う参拝者も多く訪れています。女性だけでなく、仕事や暮らしの充実を願う多くの人々から親しまれている神社です。

皇室との関係

市比賣神社は創建以来、歴代皇后の崇敬を受けてきた神社で、現在も「皇后陛下勅願所」とされています。女性守護の神社として皇室との深いゆかりを持ち、その信仰は1200年以上にわたり受け継がれてきました。
そのゆかりは現在も続いており、境内にある「天之真名井」の井戸が歴代天皇の産湯に用いられたと伝えられるほか、「女人守り」が皇后陛下へ献上され続けています。また、愛子さまのお食べ初めの儀式には、市比賣神社オリジナルの「お食べ初めセット」が献上されました。
鳥居
女性だけでなく、皇室の女性をも長年見守り続けてきた神社は全国でも珍しい存在です。こうした歴史や由緒を知って参拝すると、市比賣神社が女性守護の神社として特別な信仰を集めてきた理由を、より深く感じられるでしょう。

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