神楽殿・神輿庫・奉納額・一山霊神石碑 | 五條天神社 - 神社ファン

有名度

小結

五條天神社

ごじょうてんじんじゃ

東京都台東区上野公園4-17

神楽殿・神輿庫・奉納額・一山霊神石碑

更新日:2025年11月4日

神楽殿

神楽殿は拝殿に向かって左手に建つ木造舞台で、例大祭などの神事において神楽の奉納が行われる重要な施設です。屋根付きの舞台は神前と向かい合うように配置され、笛や太鼓の音が響くたびに参拝者の視線が集まります。奉納される神楽は江戸里神楽の流れを汲み、雅楽の調べとともに神話の世界を表現する古典的な舞が披露されます。巫女舞も同じ舞台で奉奏され、清らかな所作が医薬祖神を祀る当社らしい厳かな空気を漂わせます。
また、例大祭では地元の保存会による「五條太鼓」が境内に鳴り響き、勇壮な音色が祭りを盛り上げます。三年に一度の神幸祭(ほんさい)の年には、千貫神輿と鳳輦の行列が町内を巡幸し、出発と還御の儀の際にも神楽殿で奉納舞が披露されます。平年でも神楽殿は春秋の行事や歳末の祭礼に利用され、年間を通じて神事芸能の舞台として機能しています。
上野の五條天神社の神楽殿は、単なる建物ではなく、祈りと芸能を結ぶ象徴的な存在です。笛と太鼓の響き、舞う巫女の姿、そして拍手で応える人々の調和が、この杜に古来の神事文化を今も息づかせています。
神楽殿

神輿庫

社務所前の神輿庫には、「千貫神輿」といわれる大神輿が納められています。
神輿庫
1930(昭和5)年に造られた神輿で、台輪寸法は3尺8寸(115cm)、重量は約4t。黒漆塗の屋根中央には大鳥、四方に小鳥が配されており、屋根の前後には大きな粟穂紋、左右には星梅鉢紋を見ることができます。5月の例大祭では、3年に一度出御されます。
千貫神輿

奉納額

五條天神社の参道沿い、社殿へと向かう途中の建物壁面に掲げられた大きな奉納額は、参拝者や通行者の視線を集める存在です。大きな奉納額は、1926(大正15)年に奉納されました。待合や料理屋、見番など、250を超える名が記されています。隣接する花園稲荷神社側の社殿に掛けられています。
奉納額

一山霊神石碑

五條天神社の御社殿近くには、「一山霊神(いっさんれいじん)」と刻まれた石碑が建っています。拝殿に向かって右手の社殿わきにあり、静かに佇む姿は訪れる人の多くが見過ごすほど控えめですが、境内でも特に信仰の深さを感じさせる場所です。
この「一山霊神」の“一山”とは、木曽御嶽神社の行者・一山を指します。御嶽信仰は山岳修験の流れを汲む古い信仰で、行者が祈祷や修行を通じて霊験を得るものでした。五條天神社にこの石碑が建てられたのは、医薬祖神を祀る当社が、山岳信仰や修験の精神をも受け継いでいたことを示しています。
石碑の表面には「一山霊神」と刻まれ、長年の風雨により文字はやや浅くなっていますが、今も判読できます。
一山霊神石碑

この記事を0人の方がいいねといっています



スポンサーリンク

五條天神社の人気記事